●『大正伝奇浪漫RPGあやびと』とは
『あやびと』は、人間と妖怪が共存する架空大正時代の日本を舞台に、強い霊力や妖力を宿した人間や妖怪たち――あやびとになり、魔が憑き鬼と化した人間や妖怪が引き起こす事件――伝奇事件を調査して、その背後に存在する鬼を封じて浄化するTRPGです。
●舞台は“大正”の世界
『あやびと』の舞台は、架空歴史の“大正16年”です。
このTRPGにおける大正時代は、あくまでも“架空”であり、史実とは異なります。ですので、歴史に詳しくないGMやプレイヤーがいたとしても、まったく問題ありません。
大正時代の歴史や雰囲気を下地にした“ファンタジー”だとお考えください。
何よりも、この架空の大正には人間のほかに、妖怪と呼ばれる者たちが存在しているのです。
◆人間と妖怪の交わり
妖怪は、古来より日本に存在していた種族です。
人間の社会とは別に、妖怪は独自の社会や文化を形成していました。
現在、人間と妖怪は、お互いに住む世界を分け合い、互いを盟約を交わすことになります。
人間が妖怪の世界に踏み入れるならば、妖怪より許しを得ねばならない。
妖怪が人間の世界に踏み入れるならば、人間の姿をせねばならない。
盟約のため、妖怪は人間の姿を取る方法――人化の力を使い、人間社会に溶け込んでいます。
●鬼が起こす“伝奇”の事件
妖怪のほかに、鬼も存在しています。
『あやびと』の鬼とは、「魔が憑き、身も心も鬼のような姿に変質した人間や妖怪」のことをさします。
鬼たちは多くの人々を苦しめる伝奇事件を引き起こします。
人間と妖怪は、この伝奇事件を解決するため、国家組織である妖務省と、妖怪人間共同実働部隊――通称“あやびと”を設立します。
◆あやびと
あやびと、妖怪人間共同実働部隊に所属する構成員のことです。しかし世間的には、伝奇事件に立ち向かい、鬼たちと戦う者、解決している者を“あやびと”と呼びます。
あやびととなったPCは、人々に仇なす鬼に立ち向かい、大立ち回りをしながら事件を解決していきます。
●人間と妖怪の”浪漫”を紡ぐ
『あやびと』では、人間と妖怪との関係や感情、人間と妖怪の間に生まれる半妖など、それぞれの想いが交差して深く関わり合います。
この人間と妖怪の繋がりは、『あやびと』では大切な要素となっています。
PCは、この人物関係をしっかりと設定することで、自分と仲間のPCやNPCと、どのように付き合い、向き合っていくかを、演出していきます。
◆異種婚姻譚
『あやびと』は人間と妖怪という、異なる種族がいる世界です。
そして種族を超えた者たちが、引き起こす“異種婚姻譚”ともいうべき“浪漫”、ロマンスが、時として伝奇事件を引き起こします。
PCは、この異種婚姻譚に関わり、自分たちと向き合いながら、事件を解決していくのです。
●判定のやり方
『あやびと』の判定は、6面体のサイコロを使います。
判定は、各PCに設定された能力値と技能の合計と同じ数のサイコロを振ります。
そして4、5、6の出目を数えて、成功か失敗かを判断します。
成功か失敗かの判断では、4と5の出目は成功数+1。6の出目はクリティカルと呼ばれ、成功数をさらに+1して計算します。
成功数はダメージなどにも影響します。そして難しい行為には、より高い成功数が必要となります。
◆絆と宿運
判定の行方はすべてサイコロの出目次第、しかし出目が悪い時はどうなるか!?
そんな時こそ、PCやNPCとの“絆”の出番です。
絆を使うことで判定のサイコロを増やし、失敗したサイコロの振り直しもすることができます。
さらに物語を進めていくことで、PCたちは“宿運”を得ていきます。
この宿運があれば、サイコロの出目を操り、あと一歩足りない状況を覆すことができるようになるのです。
凶悪な鬼との戦いなど、困難は“絆”と“宿運”で乗り越えましょう!
●ようこぞ、大正の伝奇が香る浪漫の世界へ!
『あやびと』は世界観設定やNPCなどが多数用意されており、読み応えがある内容となっています。
もし興味を持たれたならば、ぜひ本作を手に取ってもらえると幸いです。
伝奇と浪漫あふれる『あやびと』の架空大正時代にて、お待ちしております。