『アヴァターラ・サーガ』は、『サンサーラ・バラッド』で“巨大ロボットもの”を遊ぶための拡張ルールブックです。
『アヴァターラ・サーガ』の追加要素
巨神法具（アヴァターラヴァジュラ）
本書で取り扱う主となる追加要素として、巨神法具（本書では単に巨神とも呼ばれる）と呼ばれる10mほどの巨大な人型や怪物型の兵器を運用するためのルールを掲載している。
『基本ルールブック』に掲載されている巨神法具は乗物として運用するように書かれているが、本書を採用した場合は“巨神”という新たな種別の装備アイテムとして運用することになる。
巨神はすでに作成済みの巨神データから選択して使用してもよいし、「巨神の作成」の手順に従って作成したオリジナルの巨神を使用してもよい。
本書には121種類もの多彩な巨神を表現するための巨神パーツを掲載している。
巨神のルールに慣れてきたら、ぜひ自分だけの巨神を作ってみてほしい。
巨神操士（エンブリオ）
本書で遊べるキャラクターとして、巨神に乗って自由に操ることのできる巨神操士（本書では単に操士とも呼ばれる）を作成できる。
キャラクターの作成方法については、『基本ルールブック』にある「キャラクター作成」のルールに従ってキャラクターを作成することに変わりはないが、作成の手順の各所で巨神操士のキャラクター独自の要素が加わっている。
まずは、クイックスタートで使用する10体の魅力的なアーキタイプを使って巨神操士のキャラクターを遊んでみてほしい。
巨神大戦（アヴァターラウォー）
本書では“巨神大戦”と呼ばれる巨神が活躍する大きな戦争を主軸とした“戦記のバラッド”をテーマのひとつとしている。
『基本ルールブック』や『プレイヤーズルールブック』では、トーマ歴208年を現在として設定しているが、一方で、本書ではトーマ歴209年―つまり現在から1年後を舞台に設定している。
209年は大陸西方を巡るさまざまな戦争が起こる激動の年であり、1年間の一連の出来事を記録した「巨神大戦戦史」があなたを誘ってくれるだろう。
壮大な戦記のバラッド
本書では、トーマ歴209年に発生した「第二次統一戦争」と「ユゥード戦役」というふたつの戦争を描いた3つのバラッドを掲載している。
「バラッド①：伝説の巨神」では、アルカーヌ伯爵領に眠る伝説の巨神ウルラージャとその巨神操士を中心とした、アルジュナ連合陣営のサンサーラを遊ぶことができる。
「バラッド②：鋼鉄の英雄」では、ハルト・タカムラ上級大将によって新設された巨神精鋭部隊“アイゼンヘルデン”のメンバーとして、神聖トーマ帝国陣営のサンサーラを遊ぶことができる。
このふたつのバラッドは、それぞれが全6チャプターにもおよぶキャンペーンプレイを想定したものだ。
そして、ふたつのバラッドのいずれかをクリアした後には「バラッド③：闘争の天魔」が待ち構えている。このバラッドは、巨神大戦の集大成として、強大な天魔“闘争の”ユゥードとの最終決戦を描いている。ぜひ、あなた自分の手で人類の勝利を勝ち取ってほしい。